ビットコインの神、ロジャーバー(Roger Ver)氏に直撃インタビュー【最新の発言】

ロジャーバー

この暗号通貨の世界で「ビットコインの神(ビットコイン・ジーザス)」と呼ばれる、ロジャーバー(Roger Ver)という人物をご存知だろうか。

ロジャーバー(Roger Ver)とは?

ロジャーバー(Roger Ver)は2011年、ビットコインコア(以下 BTC)の価格が1ドル(USD)程度の頃、世界を変える可能性がビットコインにあると確信して投資を始めた数少ない投資家の一人である。

それ以来、彼はエンジェル投資家としてリップル(Ripple)をはじめとする数多くの暗号通貨関連のスタートアップ企業に投資をしてきた。

同時に、世界中を周りビットコインの普及に努めてきた功績から、暗号通貨業界では知らぬ者はいないと言われている人物である。

ロジャーバー氏はカリフォルニア州のシリコンバレーに位置するサンノゼ(San Jose)で生まれ育ち(1979年1月27日生まれ)、クパチーノにある州立コミュニティカレッジであるディアンザカレッジ(De Anza College)に入学した。

しかし、実業家としてビジネスに軸足をおくために大学を中退した後、コンピューター部品事業「Memorydealers.com」を立ち上げ成功を収めた。2006年に日本へ移住し、東京を拠点として活動している。

2014年にはアメリカ合衆国の市民権を放棄し、セントクリストファー・ネイビスの市民となった。現在はビットコインの総合ポータルサイトであるBitcoin.comのCEOを努めている。

ロジャーバー氏は、昨年にビットコインとビットコインキャッシュ(以下 BCH)に分裂したハードフォーク騒動以降、BCHを支持している。

また、SNSなどを問わず多くの人々が彼の発言に注目している。今回、ICOCROWDの取材班は都内某所にて、この異色の投資家であるロジャーバー氏の独占インタビューを行い、ビットコインキャッシュ(BCH)に関わる彼の見解を得ることに成功した。

ロジャーバー(Roger Ver)最新の発言インタビュー

ICO CROWD
ご自身について少し紹介してもらえますか?
ロジャーバー
ロジャーバーと申します。米国カリフォルニア州のシリコンバレーで生まれ育ちました。ビットコイン関連のスタートアップに投資した世界で初めての人物とされており、現在はBitcoin.comのCEOを努めております。
ICO CROWD
ロジャーバーさんは、ここ最近ビットコインキャッシュを推していると思うのですが、その理由とは何でしょうか?
ロジャーバー
まず、初めに言いたいのは、ビットコインキャッシュが本当のビットコインだということです。

ビットコインホワイトペーパーを読むと、そこに記述されているシステムの内情がビットコインキャッシュのシステムと全く同じなのです。しかし、ビットコインのシステムは手数料が高く、セカンドレイヤーに関する多くの問題を抱えているため本質的に違います。

ビットコインキャッシュは、ビットコインの誕生から2017年頃までのビットコインと変わらずトランザクションの信頼性が高く、スピードも早く、手数料も安いです。

しかし、ビットコインは支持者たちの思惑によって、まったく逆の状態となっています。そのため、私の辞書ではビットコインキャッシュこそが、本当のビットコインとされています。だからこそ、私とBitcoin.comはビットコインキャッシュを強く支持しているのです。

ビットコインはこの8年の歴史の中で、現金の代替として世界中で採用されながら普及し、素晴らしい役割を担ってきました。

いまではビットコインキャッシュがその役割を果たしています。ビットコインは現在の路線でもうまく行くかもしれませんが、まったく違う新しい経済モデルに組み込まれていることは覚えておいてください。一方のビットコインキャッシュの将来に関してはビットコインのこれまでの8年の記録が、成功を確かなものにしていると考えています。

そして我々は、昨年のハードフォーク以降、BCHが正しい方向に向かっているのをこの目で確認してきているわけです。

ICO CROWD
ビットコインとビットコインキャッシュのトランザクションに関する大きな違いは理解できます。ただ、トランザクションに関しては他のコインでも非常に優れているものは数多く存在すると思うのですが、それでもビットコイン〇〇でなければならない理由はあるのでしょうか?
ロジャーバー
必ずしもそうでなければいけないとは思っていませんが、現実的にはビットコイン〇〇でなければいけないのではないでしょうか?

もし外に出て誰かに「ビットコインを聞いたことはありますか?」と尋ねれば、おそらく多くの人が「はい」と答えるでしょう。

一方で、モネロやダッシュ、もしくはその他のアルトコインについて聞いたとして、いったいどれだけの人が「知っている」と答えるでしょうか? それがたとえイーサリアムだとしても、一般的には「はい」と多くの人が答えられないでしょう

。ビットコインのブランドはすでに世界中で認識されています。支払いの際に「モネロで支払いできますか?」と言ったら、おそらく店側は何のことかさっぱりわからないでしょう。

決済手段としては店側にとっても消費者にとっても、ビットコインという名が付いている方がより馴染みやすいと思います。やはり世界に普及していくには、その名前、ブランド、評判など広く認知されていることが非常に重要だと思います。ビットコインキャッシュは他のアルトコインなどとは違い、その全ての条件を満たしていると思います。

ICO CROWD
ビットコインキャッシュの価格はここ最近上昇していますが、今後の価格推移に関してはどのように予測されておりますか?
ロジャーバー
確かにここ2ヶ月ほどで、ビットコインキャッシュはビットコインに比べて価格が大きく上昇しています。私たちはその推移を記録しているので、実際の数字を例に出して見ます。

例えばここ3ヶ月で、ビットコインは14%ほど価格を下げましたが、ビットコインキャッシュは価格が1.9%上昇しました。

ここ1ヶ月に関してはその差が大きく、ビットコインが5%の上昇、ビットコインキャッシュはなんと87%の上昇を記録しています。

この期間ではビットコインよりもビットコインキャッシュを保有していた方が大きなリターンを得ることができたわけです。そして、今後もこのような状況が続くと思っています。

なぜなら、ここ数ヶ月の間、世界中の多くのビジネスがトランザクションの問題でビットコインの取り扱いを停止し、ビットコインキャッシュにシフトしているのを見てきているからです。

個人的にはこの状況が続くというよりも、ビットコインキャッシュに対応するインフラが今よりも整っていくため、この流れはさらに加速して行くと予想しています。

ICO CROWD
確かに、日本でもビットコイン決済の取り扱いを中止した店舗が多いですね。そんな中、ビットコインキャッシュを基軸通貨として取り扱い始めた取引所が世界中で誕生していますね。
ロジャーバー
そうです、その流れが波及しています。

すでに世界中の多くの取引所でビットコインキャッシュをビットコインやイーサリアムと同じく基軸通貨の一つとして取り扱っていますし、私の知る限りでは日本やブラジル、多くの国々でビットコインは取り扱わずにビットコインキャッシュを基軸通貨とするアナウンスをしている取引所が存在しています。

ビットコインがいまでも非常に高額な時価総額を維持し、そのブランド力が損なわれない最大の理由は、取引所の基軸通貨として扱われている点にあります。しかし、今後このような流れが加速していけば、市場の様相は大きく変わって行くでしょう。

ICO CROWD
このような状況が続くことはビットコインキャッシュにとっては良いことですね。
ロジャーバー
これはビットコインキャッシュにとって良いのではなく、取引所を利用するすべてのBCH保有者にとっての良いことだと思います。

いままではビットコインキャッシュをテザーやダッシュに変換するためには、わざわざ手数料を支払って一度ビットコインに変換する必要がありました。しかし、ビットコインキャッシュからそのままダイレクトに変換できれば、多くの人々はビットコインを必要としなくなります。

そしてトランザクション面でビットコインより優れているビットコインキャッシュは一般レベルだけではなく、様々なビジネスシーンでも利用されるようになるでしょう。

ICO CROWD
現在のBCHレートはまだ低い感じですが、もっと上昇していくと思われますか?
ロジャーバー
これからまだまだ上昇して行くでしょうね。ビットコインキャッシュは色々な面で有用性がありますが、ビットコインは使い物にならないという現実がありますので、いつかは1ビットコインキャッシュが1ビットコインを超えるという逆転現象が絶対に起きると思っています。
ICO CROWD
この度はご多忙の中、インタビューのお時間をいただき、まことにありがとうございました。今後のビットコインキャッシュの動向を楽しみにしています。
ロジャーバー
どういたしまして。

終わりに

オープンソースプロジェクトであるビットコインは、その技術を有していれば誰でもハードファークが行えてしまう。

そして、昨年のビットコインキャッシュのハードファーク以降、ビットコインゴールド(BTG)やビットコインダイヤモンド(BCD)など、その他のハードフォークが立て続けに行われ、すべての分裂通貨を把握することすら難しい状況になっている。

しかし、ビットコインキャッシュは時価総額が暗号通貨第4位に位置しており、ビットコインキャッシュが有する性能や認知度、ハードファークに至るまでの経緯を思議したとき、その将来性は無視できるものではない。

また、ビットコインでの支払いを導入した企業や店舗が次々と廃止する中、再びビットコイン決済の熱が高まった暁には、ビットコインキャッシュを使用する可能性も大いにあるだろう。

また、既にその流れがいろいろなビジネスシーンで静かに起こってきている。

今後のロジャーバー氏の活動やビットコインキャッシュの時価総額/価格推移の動向から目が離せない。

Bitcoin.com公式サイト
https://www.bitcoin.com/

ロジャーバー ツイッター
https://twitter.com/rogerkver

ロジャーバー

稼いでいる暗号通貨投資家がこっそり読んでいる
暗号通貨専門情報誌「CRYPTO CROWD」

今なら年間購読で特別にオリジナルイーラニング(32,800円相当)も無料で配信中。ぜひ今すぐチェックしてみてください。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。