暗号通貨モビウス(MOBIUS / MOBI)のとは?2018年最新動向や特徴などまとめました

仮想通貨モビウス

仮想通貨モビウス(MOBIUS / MOBI)とは?

モビウス・ネットワーク(Mobius Network)は、Stellarベースで作られており、革新的かつシンプルなプロトコルの採用によりインターネットの世界とブロックチェーンの距離をより近づけ、あらゆるアプリ、デバイス、データストリームをブロックチェーンエコシステムに容易に接続させるためのプラットフォームを構築している。

暗号通貨時価総額8位 にランクするステラ(Stellar)の共同設立者ジェド・マカレブ(Jed McCaleb)氏をアドバイザーとして迎え入れ、ステラのネットワーク上にDApp(分散型アプリ)を展開。

高度なセキュリティを有し、トランザクション処理件数は秒速1000件以上、手数料は極めて安価という特徴を武器に、この業界で新たなスタンダードを築こうとしている。

「イーサリアムはAOLやマイスペース(Myspace)ようなものだと思っている」

モビウス・ネットワーク(Mobius Network)の共同設立者兼COOのサイラス・ハジュヴィンディ(Cyrus S. Khajvandi)は、モビウスのICOに際して、トークンセールで最もよく使われるブロックチェーンのイーサリアムではなく、ステラ・ネットワークを使った理由をこう語った。

このコメントは、ビットコインのようにイーサリアムがスケーラビリティ問題を抱えているため、暗号通貨コミュニティの一部では、より速くて安い決済手段への関心が高まっていることを示している。

モビウス”Mobius”は、ICO開始からわずか2時間で42億円を調達

モビウスはICO終了後、3,900万ドル(約42億円)を調達したと発表した。

最近のトークンセールの中では大きなほうで、ステラのプラットフォームを使ったものとしては群を抜いて最大となった。

モビウスの自社トークンであるmobiと交換できるのは、ステラのルーメン(XLM)だけとなっている。モビウスによると、ICOはわずか2時間で3,900万ドルのハードキャップに達し、総発行数8億8800万mobiトークンの35%を販売した。

同社のウェブサイトによると、今回のラウンドには、中国のエンジェル・チェーン・キャピタル(Angel Chain Capital)、ナバーナ・キャピタル(Nirvana Capital)、ウォルトンチェーン(WaltonChain)が入っている。

いずれも、製造業者と小売業者がサプライチェーンを追跡できるデバイスを構築した「モノのインターネット(IoT)」スタートアップだ。

サイラスはこの追い風に乗り、モビウスがICOと並行してDAppストアを展開することを強調した。プロジェクトが本物であることを証明するために、早期にライブコードを提供することが肝要だそうだ。

しかし、おそらくこのICOで最も印象的なのは、ブロックチェーンの選択だった。

ブロックチェーンプロジェクトによっては、待ち時間やコストがネックにならないものがあるかもしれないが、モビウスのユースケースではそれが問題となる。モビウスは、従来のハイテク企業が間もなく暗号通貨を取り入れ、最終的に分散型ウェブと統合すると主張している。

モビウスのホワイトペーパーは、自社業務をストライプ(Stripe)の業務になぞらえている。シリコンバレーの寵児であるストライプは、クレジットカード決済を数行のコード(と初期のステラ)に統合した。モビウスは、同様の決済システムを暗号通貨で行えるようにすること、やがては分散型のマーケットプレイスで取引データ(トランザクション)を公開することをめざしている。

そこで必要となるのが、大量の取引とデータを迅速かつ低額あるいは無料で処理できるIoTフレンドリーなネットワークだ。目標は、「すべてのデバイス、開発者、データストリームを簡単にブロックチェーンのエコシステムに接続できること」だとサイラスは語った。

ICOで資金調達を行うプロジェクトの大半は、ERC-20標準を使用するイーサリアム上で行われてきたが、このブロックチェーンはトランザクションのバックログと頻繁に変わる手数料に悩まされてきた。

そこでモビウスは、プロジェクト当初に使っていたイーサリアムから、リップル(Ripple)の共同創業者のジェド・マカレブ氏によって開発されたステラに切り替えた。

ステラもまた、リップルのように円滑な決済に特化した設計になっている。

仮想通貨モビウス

(左からMobius CEO デイビッド・ゴバード氏、Stellar ジェド・マカレブ氏、Mobius COO サイラス・ハジュヴィンディ)

ステラが弱点を上回るメリットを見せている

イーサリアムのスケーリング問題がここ数ヶ月で深刻化している。このため、メッセンジャーアプリ大手のキック(Kik)は2017年12月に、発行予定のキン(Kin)トークンではイーサリアムを使わないと発表した。イーサリアムの開発陣はこの問題を認識して取り組んでいるが、モビウスチームはそのスケーリング問題の解決を待つことができなかった、とサイラスは語る。

“イーサリアム上でDAppストアを構築していたが、その後、ジェドにコンタクトをとりました。そして、私たちはイーサリアムが当社のテクノロジーを処理できないことを悟りました。スピードは遅く、値段は高い、安全性は低すぎます。他のプロジェクトすべてにこうした大問題があることが見えてきたのです”

サイラスは、スマートコントラクトを安全に展開する際の問題点を指摘した。「チューリング完全のプログラムだが、本当に書き込みにくい」そうだ。彼はパリティー(Parity)が2回も数百万ドル相当の損失を出したことを指摘し、 ソリディティ(Solidity)はセキュリティを念頭に置いた言語ではなかったと言った。

ステラは、「まだ十分に活用されていない本当に未知の技術を開発したと思います」とサイラス。たとえば、ステラはプロトコルレベルで複数署名のウォレットをサポートしており、このため、開発者にとっては管理がはるかに容易になった。しかしサイラスはステラにも弱点があることを認めている。 たとえば、チューリング完全ではない。それでもモビウスは、はるかに高速で安い取引が行えることに満足している。

モビウス”Mobius”の次の動き

仮想通貨モビウス
ホワイトペーパーには、mobiトークンとそのプロトコルについて多くの使用例が記載されている。中でも、決済の事例が最もわかりやすい。

暗号通貨がオンラインビジネスにとってさらに魅力を増すと信じている者は誰でも、最も早く暗号通貨取引を簡単にした企業が、ロングテールの勝利を勝ち取るだろうと考えている。

モビウスが数行のコードを追加するだけで暗号通貨決済が行えるシステムになれば、オンライン企業に暗号通貨が普及した時点で、彼らはモビウスから目が離せなくなるだろう。

もっとも、サイラスと話していると、決済はむしろ、統合したブロックチェーンにおける従来型インターネットの販売方法のように思えてくる。

彼は、企業がデータを分散型マーケットプレイスに送り、それをセキュリティのしっかりしたライブのオークション(彼はそれを「データNASDAQ」と言った)で販売する市場の構想を熱心に話した。

「先を行くユーザーや技術系ユーザーはブロックチェーンエコシステムにデータを載せることがどれほど複雑かを知っています。だから、データマーケットプレイス構想を聞くと心底興奮するのです」とサイラスはいう。

ブロックチェーンプロトコル上で生成されるデータは、参加者限定のクローズドな環境なので、容易に検証できる。

しかし、実世界のデータは、ヘルプがなければブロックチェーン上で検証することができない。

そのため、モビウスは実証済みのオラクル(Oracle)システムを構築している。いずれは、実世界から引っ張ってくるデータのデータストリームが信頼性の高い情報源としての定評を確立するだろう。

このシステムにより、企業は保有データを市場で売り出すために、一定量のトークンを持っていることを証明しなければならなくなるからだ。

そうしたマーケットプレイスが普及すれば、いずれデータ販売の収益がステーキングコストを補って余りあるものとなる。スマートビークルからの道路情報や、商業ビル上のセンサーからの地域的気象情報まで、どんなデータも集まるだろう。

こうしたマーケットプレイスをサポートするだけの十分充実したエコシステムを分散型ウェブに持たせるために、モビウスチームは開発過程で開発者たちが直面する他の小さな問題の解決にも取り組んでいる。たとえば、ユーザーがサービスにログオンするためのトークンをデバイスが保持しているかどうかをウェブサイトが検証できるユニバーサルログインプロトコルを構築した。

いくつかのサイトは、これをさらに進化させ、トークンを使ってユーザーのアクセスレベルを統合させた方がよいかもしれない。そうすれば、レディット(Reddit)のようなプラットフォームでは、モデレータは高度認証でのログイン用に複数のトークンを必要とし、ユーザーは1つのトークンだけですむかもしれない。

そうこうしているうちに、開発者はすでにモビウスストア用のDAppを構築し始めた。

もっとも、いまのところは小さなビデオゲームや予測ゲームといった小規模なオファリングにとどまる実験段階のレベルだが、使いたいユーザーがいるという事実が励みになっているとサイラスはいう。

ジオシティーズ(Geocities)のウェブサイトも粗削りだったが、そこから現在のウェブにまで成長したのだ。

彼は、今のブロックチェーン市場について「インターネット市場の黎明期に非常に似ています、今後の発展は無限大です」と締めくくった。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

ほとんどのICOがイーサリアムで行われる中、ステラが弱点を上回るメリットを見せてきており、今後ステラでの動向が注目されています。

この後、モビウスがどこまで動いていくのか、このあたりも大きな注目ですね。

仮想通貨モビウス(MOBIUS)のビジョンや今後の動向についてより詳しく知りたい方は下記の公式HPをチェック。

MOBIUS公式サイト
https://mobius.network/
仮想通貨モビウス

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